インタビュー

熱きタフガイ達との触れ合い

大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻
生越研究室 博士後期課程2年 浅田 貴大
留学先:シンガポール 南洋理工大学(Prof. Rei Kinjo)
留学期間:2018年9月17日〜2018年12月9日

海外で活躍する日本人研究者への興味からシンガポールへ

生越研では、カルベンという高反応性化学種を合成し、これを利用した新たな分子変換法の開発を行っています。留学先では非対称ジボレンの反応性を明らかとする研究を行っていました。
シンガポールの南洋理工大学の金城先生の研究室を留学先に選んだ理由の一つは、生越先生からの推薦があったこと。そして、海外で活躍されている日本人の先生の研究の進め方や、金城先生とはどんな人だろうということへの興味も理由の一つでした。
留学先の研究室は教授1名と、中国からのポスドク(博士研究員)が4名、学生が私も含めて4名という環境でした。

3LDKマンションで大家さんと同居生活!?

シンガポールでは、高層マンションの6階に中国系老夫婦がお住いの3LDKマンションの一部屋を間借りしていました。リビングやキッチン、バスルーム、洗濯機、トイレは大家さんと共用なので、下宿みたいなイメージですね。その老夫婦が英語を話せなかったので、結構大変でした。中国語で話しかけてくれるのですが、全く何を言っているのかわからない(笑)。
少し驚いたのは洗濯物の干し方。高層マンションなのに、窓の外に物干し竿を突き出す香港スタイルでした。
食事は基本的に外食でした。シンガポールは外食文化なので、マンションにはフードコートのような飲食店が併設されていることが多かったので、食事には不自由しませんでした。私が住んでいたのは田舎の方だったので、物価はかなり安かったです。一食300円ぐらいでしたね。

シンガポール名物チリクラブ

この写真は結構贅沢をしたときのもので、シンガポール名物のチリクラブです。2、3人で食べるサイズのこのカニは一匹8千円ぐらいしました・・カニは時価。結構高いですよ。

英語が苦手な私でも進化できた

今回の留学では、言葉を伝えることを諦めない大切さを身に染みて感じました。私は英語が得意ではないので、日常生活でコミュニケーションに関する様々な問題に直面しました。留学初期は何度も心が折れ、伝えることを諦めてしまうこともありましたが、このままでは駄目だと思い、伝えることを諦めずに粘り強くコミュニケーションをとることを意識しました。その結果、時間はかかるものの、以前よりも物事が円滑に進むようになるなど、自分自身の進化を実感できました。
色々考えて悩むのではなく、まずは話してみることが大切です。

お土産に持参した金平糖

実験の計画性の大切さに気付く

私の研究では、NMRやX線回折といった分析機器をよく使うのですが、それが全て専攻全体の共同利用設備で予約制でした。前々日の朝8時ぐらいから、予約できるようになるんですが、うっかりして8時半頃に予約しようとすると、もう全部埋まってたりするのです。だから、朝8時までに起きて、まずNMRの予約から始める、ということが多かったです。
こんな経験をすると、阪大での研究環境が非常に恵まれていると改めて認識させられると同時に、実験の計画性の大切さも実感しました。分析機器が予定した時間通りにしか使えないので、その時間に分析できるように、実験の手はずを整えないとダメですから、実験の計画性は日本にいた時より、身についたと思います。

充実の教育が特長の阪大

留学して気付いたもうひとつのことは、阪大応用化学専攻の教育が充実していること。これは間違いない。海外の大学では、教授一人の元に多くのポスドクや学生がついていて、学生の教育に割ける時間が本当に少なくて、研究成果重視の面が強い。これに対して阪大では、教授、准教授、助教による、それぞれの立場からの指導に加えて、博士課程学生の先輩からの指導も受けられる。これは非常に大きな強みだと思います。

タフガイ達に圧倒される!

留学先には中国から来ているポストク(博士研究員)が4名いらっしゃったのですが、彼らの実験量の多さと優秀さには驚かされました。全員が、家族を中国に残して、シンガポールに研究に来ている状況。中国でアカデミックなポストに就くには、海外での実績が非常に重要なので、鬼気迫る雰囲気を隠そうともせず、朝から晩まで必死で実験をする姿が印象に残っています。阪大の応用化学専攻にも熱心な研究者は多いですが、それ以上にタフな研究者を目の当たりにして、本当に驚きました。
そんな中で研究していると、自然と自分のモチベーションも高まりましたし、帰国後も「もっとタフにやれるやろ!」という気持ちを持つことができています。
博士課程修了後は民間企業に就職する予定です。私はモノを分ける、分離する、ということに興味がありますので、分離膜を扱っているメーカーに行ければいいなと考えています。

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