インタビュー

マイクをフラスコに持ち替えて 博士後期課程へ

大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻
安田研 博士後期課程3年 南 陽平

バンド最優先の大学生活

私が化学の道に進んだのは、高校の授業で化学が一番好きだったから。身近な現象を化学で説明している教科書を読んでいて「なるほど!!」と感じることが多かったのです。なので、阪大を受験するときには、最初から化学に進もうと決めていました。
入学してから3年までは軽音楽部に所属して、授業よりも部室に居る時間が長いギター野郎生活。ニルヴァーナやザ・バックホーンというバンドが好きで、 4つのコピーバンドを掛け持ちしてジャカジャカやってました。バンドの練習にも結構お金がかかるので、バイトも熱心にやった覚えがあります。

ライブシーン(中央が南さん)
魂込めてます

私の学生生活がガラッと変わったのは、修士課程に入ってからです。研究を進めるための基礎を身につける学部の4年間と、自分で研究してそれを発表していく大学院の5年間は全く違うものでした。意外と、修士課程と博士後期課程はあまり変わりませんでしたね。ちなみに、学部の4年間で一番教科書を読み込んで勉強したのは、研究室に配属された4年の院試前です。

面白そうな予感で決断し、Geの研究へ

研究室に配属されて実際に研究をやってみたら、ある新しい現象を見つけることができました。その研究を進めていけば面白いことになりそうだなという予感があり、 M1の後半に博士後期課程に進むことを決めました。就職活動を始めるか、博士後期課程に進むか決めなければならないギリギリの時期の決断でした。もちろん実際にはスムーズに研究が進むわけもなく、苦労する場面もありましたが、そのときの発見から派生したテーマで博士論文を書くことができました。

実験室のグローブボックスにて

博士論文のタイトルは、Studies on Structural Elucidation of Organogermanium Nucleophiles and Synthetic Applications of Organogermacycle Compounds、 ゲルマニウム(Ge)という物質に注目して、有機合成反応の開発を行いました。Geと同族であるケイ素やスズに関する研究は非常に進んでいて研究者も多くいるのですが、Geを有機合成反応に使ってみたらケイ素やスズとは全く違う反応が進みそうな結果がでたのです。じゃあ、Geを使った有機合成反応を開発してみようと思い、博士論文のテーマに選びました。
先日の博士論文発表が終わったときは、自分の研究を先生方の前に発表できて非常に誇らしい気持ちになりましたね。そして、発表後にある教授から「面白い研究だね」と声をかけていただいたことが非常に嬉しかったです。

博士論文発表はアッという間でした

最初の雑誌会で大失敗!!

学生生活最後のプレゼンは嬉しい気持ちで終わることができましたが、学生生活で最もつらい思い出は、実はプレゼンの失敗でした。4年に研究室に配属されて最初の雑誌会では、一生懸命論文を読み込んで準備をしたにもかかわらず、話の組み立て方が悪すぎて、参加者みんな理解不能・・苦い思い出です。このときは、助教の先生に、化学に関係のない「話の組み立て方」から手とり足とり教えていただいた覚えがあります。(岩崎先生ありがとうございました!)
楽しかったことは、部活や留学はもちろん、学会に参加して多くの知り合いができて、いろいろ話せたことが一番です。先日の博士論文発表会も、多くの先生方とお話しできて非常にいい思い出になりました。

※雑誌会:研究室のメンバー(教員・学生など)に対して、学術雑誌に掲載された他者の論文の内容を紹介する勉強会。

好きなだけ勉強や研究ができる!

応用化学専攻は関西人が多いからでしょうか、他の研究室の先生方でも話しやすくて、とても過ごしやすいですね。あと、勉強や研究がやりたいだけできますよ、誰もとめないですから(笑)。
嫌いなところは思いつかないです。

好きなだけ実験できます!

私は総合化学メーカーに就職するのですが、それまでに、まだやりたい実験が残っているんですよ。博士論文には入らないんですが、最近思いついたことを試してみたい。私個人の好奇心を満たしたいだけなんですが(笑)。万が一、この1ヶ月でいい結果が出て、それを他の学生さんが引き継いでくれたら嬉しいです。

企業では、自分の知らないことをたくさん経験するはずですので、いろんなことを勉強したい。新しい知識をできるだけ吸収し、最終的には自分で開発した製品が社会に出て誰かの役に立てば嬉しいですね。

企業では自分で新しい製品を開発したい

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