インタビュー

<博士課程教育リーディングプログラム履修生インタビュー>
カデットプログラムと筋トレでパワフルな大学院ライフを!!

現在大阪大学では5つの博士課程教育リーディングプログラムが運営されています。

博士課程教育リーディングプログラムとは、文部科学省により平成23年度から公募が開始されたプログラムで、優秀な学生を広く産学官にわたりグローバルに活躍するリーダーへと導くため、専門分野の枠を超えて世界に通用する質の保証された学位プログラムを構築・展開する大学院教育の抜本的改革を支援し、最高学府に相応しい大学院の形成を推進する事業です。

その5つの中の一つ「インタラクティブ物質科学カデットプログラム」(以下、カデットプログラム)は、大阪大学大学院工学研究科・基礎工学研究科・理学研究科内の物質科学に関連する専攻に所属する大学院生から、1学年につき10名程度を選抜。選抜された学生は、所属する研究科・専攻での専門課程に加え、本プログラムが提供するプログラム特別科目を履修します。プログラム履修生を物質科学研究・事業における幹部候補生(Materials Science Cadet)と位置付け、化学・物理・物質合成・機能創成・物性評価・理論解析など物質科学の様々な領域・手法を専門とするプログラム担当教員が協働し、産・官・学といった幅広いセクターで将来の物質科学研究・事業におけるイノベーションを牽引する中核的な役割を担う人材の育成を目指すプログラムです。

今回は、菊地研に所属し、カデットプログラムを履修する橋本 龍さんのお話をお聞きしました。

(以下、橋本さんのコメントです)

博士後期課程1年 橋本 龍

海外研修とインターンシップが刺さった

私がカデットプログラムに興味を持ったのは、菊地研に配属されてからになります。実際にカデットプログラムを履修されていた先輩から話を聞くと、化学に加えて異分野の領域の考え方や見方を取り入れることで成長できそうだと感じたので、せっかく博士後期課程に進むなら履修してみようかと思うようになりました。それから、カデットプログラムの中間審査の発表(英語)を練習されている先輩を見て、「こんなに英語が話せるようになるんだ!」と単純に憧れたこともありました。
最終的に応募に至った一番の決め手は、「海外研修に行ける」ことと国内の企業や研究機関に「インターンシップに行ける」ことでした。いずれの期間も3ヶ月と長くて、この2つにグッと惹かれました。

通常ではカデットプログラムの一般選抜は学部4年の時に受けるのですが、私の場合は、博士後期課程に進むことを決めたのが遅かったので、M1のときに特別選抜試験を受けて、M2からカデットプログラムを履修しました。

濃いネットワークづくりにも期待

カデットプログラムへの参加には、ネットワークづくりという目的もありました。自分が博士後期課程に進む一方で、多くの友人たちは社会に出ていたので、一人で研究を続けることに少し不安を感じていました。履修者同士が交流できるイベントもあるカデットプログラムで、モチベーションが高くて好奇心旺盛な学生との濃いネットワークをつくれたら嬉しいなという期待もありました。カデットプログラムで培ったネットワークや経験が、就職の際に役立ったという話も耳にしていました。
ただ新型コロナの影響で、履修生の企画による1泊2日の研修合宿などのリアルな交流は、まだ実現していません。

カデットプログラムのカリキュラムでは、自身の専門分野での研究に加えて、別のプログラムが実施されるイメージですので、時間的にはなかなか大変です。しかし、時間をやり繰りする能力は向上した実感はあります。定期的な中間試験をクリアしていかなければ次のステップに進めませんので、かなり頑張って勉強していますね。

研究室ローテーションで物理の世界も

カデットプログラムには研究室ローテーションという制度もあり、私も昨年度体験しました。研究室ローテーションとは、材料科学に関係する阪大内の異分野の研究室で、3ヶ月間研究を行うというものです。私はM2のときに理学研究科の物理学専攻の研究室にお世話になりました。私の専門分野とは異なるのですが、研究室で使っていた装置の基幹技術を開発している研究室を選びました。ユーザーとして使っていた装置を、作る側から見てみようと思ったのです。研究室ローテーション期間中は、ずっと理学部にいるわけではなく、菊地研と半々ぐらいの滞在時間でした。

化学はパズル遊び!?

ここからはカデットプログラム以外の話です。

私は子供の頃からLEGOやパズルが好きで、ブロックを組み立てて何かを作るということをよくやっていました。そのうち、パズルを組み立てる面白さを化学に感じて、化学が好きになりました。大学受験の時は、応用化学に進む前提で応用自然科学科を選びました。
入学後に化学の基礎を学んでからは、「化学ってやはりパズルに似ていて、組み立てるのが面白い!」と確信し、化学の道に進む決心がつきました。

しかし、学部の頃は今ほど熱心に勉強に取り組んでいた訳ではありません。学業が中心であったことは確かですが、バドミントンサークルやアルバイトに熱心でした。その頃は博士後期課程の先輩方と話す機会もないですし、自分の将来について深く考えたことはありませんでした。授業で先生方が将来の進路の話をしてくださったぐらいですね。菊地先生の授業では、海外での活躍がこれからは大事になってくるというお話を聞いたことが強く印象に残っています。その影響で語学留学に1ヶ月ぐらい出て、いろいろ刺激も受けました。

博士号の必要性を肌で感じた

修士課程に進んだ時点では修了後に就職しようと考えていたのですが、M1の秋に菊地先生の参画していた研究プロジェクトの関係でフランスのリヨン高等師範学校に1ヶ月半ほど留学する機会があり、そこで化学分野での博士号の重要性を体感しました。日本と違って博士号の重要性をみんなが理解しているし、世界に出るには博士号が必要だと感じたのです。はっきり言って、博士号を取得するところがスタートライン。博士号を持っていないと、研究者として認められないことを肌で感じました。そんな経験もあって、博士後期課程に進もうと決心しました。

留学先のリヨンで現地の学生たちとの楽しいひととき

可視光の活用を研究

菊地研では、光照射によって生理活性物質を放出する化合物を開発しています。その物質を投与してから特定部位に光を照射することで、その部位だけに生理活性物質を放出させることが目的です。神経伝達物質や脳の神経回路の制御に関わる物質が対象です。もともと紫外線を使った研究がされていたのですが、紫外線は人体に有害なので、私は緑や赤の可視光などのエネルギーが低い光で効果を発現させようとしています。

オフタイムはゴリゴリ筋トレ!

大学の近くで一人暮らしをしていて、研究室にいる時間が長いのですが、半年ぐらい前から筋トレを始めました。ある時、研究ばっかりで重〜く、暗〜いイメージが自分の姿勢に現れていることに気づいて、「これじゃダメだ!体を鍛えてパワフルになりたい」と思ったのです。もともとすごく痩せてガリガリだったのですが、上腕二頭筋なんかはムキムキしてきたような気がしています。ほんと、僅かな変化ですが(笑)。
筋トレを続けることで、生活が明るくなった気がしていますし、生活にメリハリができて気持ちもスッキリしますよ。

自分磨きの3年間に

カデットプログラムの履修でかなりタフな生活なのですが、カリキュラムをこなすのに精一杯という生活ではなく、これからの博士後期課程生活は自分磨きの3年間にしたいと思っています。自分が興味を持ったものに積極的に注力して、研究、時間の使い方、語学力、異分野知識の吸収など、いろいろな分野に手を出して取り組みたい。その一環で筋トレもしっかり続けて、メリハリのあるパワフルな体になりたいですね。

そして、博士後期課程修了後は企業に入り、社会で大いに活躍したいと思っています。

やりたいことに打ち込める環境がある!

ここには自分がやりたい研究に打ち込める環境が整っています。豊富な研究設備や教員とのコミュニケーションの取り易さのおかげで、やりたいことを思いつけばすぐに行動に移せます。そして、困った事態になっても、すぐにアドバイスがもらえる。こんな風に自分のやりたいことが素直にスピーディにできるのが、阪大応用化学専攻の魅力だと思います。

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