インタビュー

工学賞受賞者に聞く①
「今もこれからも世界を目指します!」

正岡研 修士課程1年 清川 結加

<工学賞とは>
工学賞とは、学部4年間の成績優秀者に送られる工学部独自の賞。応用自然科学科応用化学科目からは2名が選ばれ、受賞者には工学部長より賞状と記念品が送られます。

驚きの工学賞受賞

大阪大学の工学部には工学賞があるということは、先生からお聞きしてはいましたが、まさか自分がもらえるとは思っていませんでした。なので、突然大学からメールが届いて驚きました。学部の授業には割と真面目に出ていたつもりでしたが、まさか、まさかでした。

正岡研から2名が工学賞受賞!(左は今井さん、右が清川さん)
卒業式の日に正岡研で

色の綺麗さで化学に惹かれる

私が化学を好きになったきっかけの一つは、子供の頃に見た実験です。アンモニアで色がパァーッと変わる実験だったのですが、色の変化がともかく綺麗で、化学っていいなと思ったことをはっきり覚えています。

日本の得意分野はものづくりだということは知っていたので、その後、気がついたら工学部を意識するようになっていました。阪大工学部の応用自然科学科を選んだのは、入学後に化学・物理・生物という自然現象に関する全ての分野を学ぶことができるから。受験したときは、まだ化学に絞っていたわけではありませんでした。

やはり化学実験が面白かった

そしていざ阪大に入学して、1年には化学と物理の実験がありました。化学実験ではさまざまな金属イオンが入っているバイアル(小さな容器)が全員に配られて、いろいろな実験で金属種を特定する課題(テスト)があり、それがとても面白かったですね。

入学後1年間、大学で深くそれぞれの自然科学を学ぶ中で、化学が一番しっくりくるしやっていて面白いなと思い、応用化学科目に進みました。

大学入学早々に、最先端の研究をされている先生の化学と物理と生物の授業を受けてから、学問分野を選択できるのは本当に魅力的だと思います。

インドでの強烈体験

大学での授業には真面目に取り組んでいましたが、私は学外でも知見を広げたいという思いが強くて、学部時代は積極的に海外に出かけました。最初はアメリカに行って、そして学部1年の終わりの春休みにはインドに渡航して1ヶ月半ほど滞在しました。親戚がインドでレストランを経営しているので、そこで接客の仕事をさせてもらったり、現地の語学学校に通いました。

インドのジャイサルメールにて

アメリカは銃社会で治安面では日本と違いましたが、他の面では日本と変わらない印象で、驚くことはありませんでした。

一方、インドは強烈でした!全て日本と違っていて日本の常識が通用しませんし、国民性も日本と全然違います。私はデリーとダラムサラとアムリトサルに滞在したのですが、宗教がそれぞれのまちで大きく異なり、その影響も色濃いものでした。宗教に影響を受けた人々の考え方が、地方によって大きく異なることにとても驚いた覚えがあります。

現地の語学学校に通っていたとき、そこにチベットからインドに来た難民の方がいらっしゃいました。話を聞くにつれ、生まれてからのバックグラウンドが日本の私たちとは全然違っていて、あまりにも壮絶なものでした。そういう体験を通じて、自分の恵まれた環境を認識させられました。

同じ国でありながら、インドの南部と北部では全然違う個性を持っていると思いますので、まだ行ってない南部には早く行ってみたいですね。そしてインドの次はヨーロッパに行きたいと思っています。昔からの文化が根付いていて、芸術や建築関係で素晴らしい作品がたくさんあると思うので、そういうものを直接感じてみたいです。

学部4年の9月から学会参加!

これまでの研究室生活の中で一番印象に残っているのは、学部4年の9月に錯体化学討論会に参加したこと。このときは、大学院入試前に実験していたデータを成果として発表しました。学外の方々と交流する初めての機会でしたが、いろいろアドバイスもいただけた貴重な経験でした。

正岡研は学生の学会参加にとても積極的で、院試(毎年8月に実施)終了後早々に、学部4年の学生が学会に参加します、秋の錯体化学討論会と春の日本化学会春季年会には基本的に学生全員が参加します。これは応用化学専攻の中では珍しいことだと思います。

ロジウム2核錯体を研究中

私の研究テーマはロジウム2核錯体です。合成した錯体を結晶化し、最終的に触媒としての反応性を調べる予定です。対象としている反応は水(H2O)からの水素(H2)発生やCO2の還元による蟻酸(HCOOH)生成など。自然界に豊富に存在する原料から、燃料や化成品原料をつくり出そうという研究です。

ロジウム2核錯体の末端はCOOHで、その部分に他の金属イオンや金属クラスターを導入できる設計です。コバルトイオンの導入では単結晶を得ることができたのですが、他の金属や金属クラスターでは、まだ単結晶化を達成できずに苦労しているところです。できた錯体の構造を決定するには単結晶X線解析装置で分析する必要があるのですが、そのためには試料を結晶化することが必要なのです。

世界を目指して

修士課程在学中には現地開催の学会に参加して、学外の研究者の方々との交流を通して、さまざまな価値観に触れて刺激をたくさん受けたいと思っています。
コロナが落ち着いたら、海外にもできる限り行きたいですね。ヨーロッパのいろいろな国に行ってみたいです。

修士課程終了後は民間企業に就職すると思います。
就活に関しては、外資系の企業はスタート時期が早いのでM1の5月には、インターンシップ募集の情報が発信されて、M1の夏には選考が始まり就活本番という雰囲気になると思います。
就職後はグローバルに活躍できて社会にも貢献できる人材になりたいですね。

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