受賞・報道

光の色により電圧が可逆変化する新現象を発見!
ー 独自の塗布型光電変換デバイスで ー

応用化学専攻の西久保綾佑助教、佐伯昭紀教授らの研究グループは、次世代太陽電池として塗布型アンチモン系材料を用いた光電変換デバイス(素子)を研究する過程で、光の色により電圧が可逆変化する新現象を発見しました。

光電変換素子は、太陽光発電や光・イメージセンシングなど様々な場面において重要な技術ですが、これまで単一の素子で光の色(波長)により出力特性が可逆変化するものは実現されていませんでした。研究グループが発見した新現象を応用してフィルタを用いず色を識別できれば、光センサやイメージセンサの高機能化や小型化・薄膜化が期待できます。

今回の特異な波長依存性は最初から狙って得られたものではありませんが、注意深い実験と考察の中で「新たなデバイス機能」を見出した画期的な成果であり、よく観察することの重要性が再認識されました。

溶液塗布による素子作製の様子と完成したアンチモン系光電変換素子(左)
光電気応答の様子(右)

本研究成果は、「ADVANCED FUNCTIONAL MATERIALS.」オンライン版に6月28日付(現地時間)で掲載されました。 https://doi.org/10.1002/adfm.202201577

・タイトル: Unprecedented Wavelength Dependence of an Antimony Chalcohalide Photovoltaic Device
(和訳:アンチモンカルコハライド系光電変換素子の特異な波長依存特性の発見)
・著者: 西久保 綾佑、李 紹先、佐伯 昭紀
・DOI: 10.1002/adfm.202201577

論文掲載元webサイト
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/adfm.202201577?af=R

佐伯研究室
http://www.chem.eng.osaka-u.ac.jp/~saeki/cmpc/

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