Forbes Japanに星本先生が登場!
Forbes Japan2024年4月号で、我らが星本先生の社会実装を目指す取り組みが紹介されました。
2022年11月、政府により策定された「スタートアップ育成5か年計画」。5年後の27年に、スタートアップへの投資額を10兆円規模(22年の10倍)にすることを目標としています。本計画を踏まえ、大学発スタートアップの創出を強力に支援するために創設したのが約1,000億円の「大学発新産業創出基金」です。その基金の支援を受け、関西圏から世界に羽ばたく大学発スタートアップを創出する仕組みづくりに取り組んでいるのが、スタートアップ・エコシステム形成支援プラットフォームの「関西スタートアップアカデミア・コアリション」、通称KSACです。
KSACの主要な取り組みは、大学発スタートアップの種となる大学の研究開発課題に対するGAPファンドの提供と、専門的スキルを有した起業支援人材の伴走による事業化も推進します。
2024年1月、JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)が「大学発新産業創出基金」をもとに支援する「スタートアップ・エコシステム共創プログラム」にKSACは採択されました。このような支援のもとKSACは、関西圏に世界に伍するスタートアップ・エコシステムを構築していくことで、社会課題の解決に貢献しようとしています。
2022年度、このKSACの起業活動支援プログラムに応用化学専攻の星本准教授が「粗水素をそのまま活用する持続可能な水素精製・貯蔵技術」のテーマで採択されました。星本先生は、独自に開発したホウ素を含む分子触媒を利用して粗水素から水素を抜き出す技術を世界ではじめて実現したのです。
貴金属に頼らない、水素精製・貯蔵技術は、エネルギー消費を抑えると同時に安価で競争力の高い技術として、炭素資源から水素を製造していく未来の産業の場で活用できそうです。
星本先生は『ホウ素を含む分子触媒』または『当該の触媒を用いた水素精製システム』を販売するベンチャー企業を起業するために、準備を進めている段階です。
応用化学専攻発のベンチャー発足にご期待ください!
生越研究室webサイト
http://www.chem.eng.osaka-u.ac.jp/~ogoshi-lab/
星本陽一准教授 研究者総覧
https://rd.iai.osaka-u.ac.jp/ja/87c4b65a7307335a.html